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2007年03月25日
食堂車
なおも列車は走り続ける。山をくだり終え、外の景色はだだっぴろい荒野がつづく。
夕刻、食堂車からアナウンスがある。
これから夕食の注文をとりにゆきます。希望するひとは呼んでね
ほどなく、でっかい黒人のおっちゃんがやってきた。手をあげて、食堂車にいきたい時間をリクエストする。すると、
のようなメモを書いて渡してくれる。時間帯と、なんかよくわからない番号が書いてある。ボクは18:00を希望した。
時間がくると、
18:00の分が用意できたのできてください。
とアナウンスがある。いろんな国のひとがいるためか、この食堂車アナウンスはとてもわかりやすい。さんざん英語をしゃべったあと、最後に念押しのように
シックスピーエム。ディナー。サンキュー。
といってくれるのだ。これを聞き逃すことはまずない。すばらしい配慮だとおもった。
食堂車にいき、さきほどの券を渡すと、席に案内される。食堂車は基本的に相席だ。狭いながらも、きれいなテーブルクロスがひかれ、いい雰囲気だ。大陸鉄道が華やかだったころの伝統があるのだろうか、とかおもった。写真は昼間にとったもの。この夕食時はあまり外の風景はわからなかった。
席にはすでに、上品な感じのおばあさんと、高校生くらいの女の子がすわっていた。どちらも白人で、アメリカ人だそうで、英語がメチャはやい。ぜんぜんついてゆけん。おばあさんはサクラメントにいる親戚を訪ねるために、女の子はサンフランシスコにゆくために列車にのっているという。
アメリカのひとは、相手が見知らぬひとであっても、いや、なおさら、会話を楽しもうとする。ボクの英語はかなり不自由だが、そんなことは承知でいろいろ話しかけてくれる。旅はひとをおおらかにするせいか、ふたりともとてもやさしい。ボクがしどろもどろながら料理を注文し終えると、ふたり口をそろえて
すごいじゃない!ちゃんと注文できたわ
うーむ。子供扱いやな・・・・
ほどなく、注文した料理がきた。ビーフカツレツにライスをつけあわせたもので、12$。お味はそこそこ。
楽しく会話しつつ、というか、こっちはほとんど聞くだけだったけど、食べる。こんときほど、英語もっとできればよかったとおもったことはない。つぎはもうちょっと英語できるようになろう。
食べ終わってもどる途中、朝あった韓国人のキムさんが展望車にいた。約束してたワインでもどうでしょう?というので、いただくことにした。いろいろつまみも持参していて、おいしくいただく。彼は寡黙な感じで、もくもくと、ちびちびとワインを飲む。サンフランシスコについたら、一泊して、次の朝にロサンゼルスいきの列車に乗るという。泊まるところは決まってないらしく、ボクが予約してたユースホステルにいこうかなあということになった。んで、サンフランシスコについたら一杯やろうということになった。
ワインでほろ酔いになりつつ、席にもどる。本など読みつつ、眠くなったので寝た。明日はいよいよサンフランシスコだ。
投稿者 osa : 2007年03月25日 17:37