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2007年03月21日

山越え

みるみるまに、列車は山をかけのぼる。雄大な景色が一面に広がる。

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せっかくの絶景なので、展望車両にいってみた。ここは、そとの景色がみやすいように窓がひろく、座席は外に向かって設置されている。乗客ならだれでもここにきて、景色を楽しむことができるのだ。ペプシを飲みながら外を眺める。まわりのひともおもいおもいに景色を楽しんだり、そっちのけにおしゃべりを楽しむ。ボクのほかに、新婚旅行らしき日本人のひとがいた。

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谷の中、川沿いぎりぎりを列車は走る。

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ここで、おなじく展望車両にいた東洋系の40〜50代の男性から写真をとってくれと頼まれた。パシャっととってさしあげる。ボクと同じカメラを使っていた。おそるべしメイドインジャパン。

英語でどこからきたんっすか?と聞いたみたら、韓国からきたという。この旅ではいたるところで韓国のひとにであった。さらにご旅行ですか?とか聞いてみたところ、どうも通じない。どうやら、彼は英語がまったくできないようだ。ボクがいうのもなんだが、ほんとにまったく通じない。しかし、片言の日本語ならできる、といって、いかにも韓国なまりの日本語で断片的に会話した。

彼もアメリカをぐるぐるまわる旅をしているらしい。普段は貿易会社につとめているが、旅が好きなんだそうだ。今回は1ヶ月前からアトランタを出発して、ワシントン、シカゴときて、鉄道でぐるっと大陸をまわり、ふたたびアトランタにもどるという。とても壮大な旅だ。すばらしい。しかし、その英語力でよく勇気があるなあと、皮肉ではなく、本心でおもた。

すっかり仲良くなった。あとでいっしょにワインでも飲みましょうと約束した後、しばらく雑談したあと、席に戻った。あいかわらず外はいい景色だ。山を登りきって、こんどは徐々にくだってゆく。

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そんな絶景が一日中続く。さすがに感動も薄れてきた夕刻、グレンウッドスプリングに到着した。

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ここはガイドブックによると温泉街で、アメリカ1の温水プールがあるという。日本でいう熱海みたいなものか。おりてゆくひともおおい。山に囲まれた中の、あったかいオアシスだ。のどかなところだった。

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そういえば、シカゴのユースホステルでであった、ヤンさんがここはよかった!っていってた。いまから考えるとここで下車して一泊してもよかったかも。

投稿者 osa : 2007年03月21日 19:27

コメント

旅先での出会いは一期一会。ワインは一緒に飲んだんでしょうか?そうそう、僕も仏蘭西で写真を撮るようによく頼まれましたよ。素人なのに、こっちのアングルの方がいいよ!とか言ったこともありましたっけ。でも、カメラで写真を撮るときの掛け声は、「ハイチーズ!」でいいのか、戸惑いましたよ。ワールドワイドはどんな掛け声なんでしょうかね。

投稿者 旅先で : 2007年03月21日 20:23

けんろー

投稿者 けんろー : 2007年03月21日 20:24

ほうほう。さすがですね(謎)。

ボクはほかのひとの写真とるときは、3、2、1でとおしました。旅行中、ほかに何回かあったけどちゃんと通じてましたよ。

投稿者 osa : 2007年03月22日 23:26