« 大人気的氷塔2 | メイン | こころがわりは唐突に »

2005年05月05日

田舎でゲーム会社は成り立つか云々

九大、ゲーム界と連携 産学で「新たなソフトを」というニュースがあった。

ボクはまえまえから、近頃躍進著しい九州のゲームメーカ群に注目しているのだ。地方でもゲーム会社は成り立つのだということを彼らは実証してくれているからだ。

といっても、そもそも大手の任天堂、コナミ、カプコンなどは古くから地方の企業だ。ゲーム製作はいわば労働集約産業なので、人材さえ集まっていればどこでもなりたつ。東京でない不利はこの人材集めという点に絞られる。

この点において地方はかならずしも不利ではないこともある。それは一度確保した人材が流出しにくいという点だ。きくところによると、東京ではゲーム開発者はひとところにとどまることなく、自分のスキルのばしに重点を得て行動する人ばかりらしい(偏見)。しかし地方のゲーム会社は比較的人材の流動が少ない(たぶん)。

人材の流動が少ないことは、近頃はなんだか悪しき風習のようなイメージを貼られがちだが、必ずしもそうではない。安定した技術蓄積と製作体勢の構築ができるメリットはやはり大きい。

また、現状では現金余り気味の銀行が貸し先を模索しているので「地方で先端なゲーム産業をおこす!」とかいって、ある程度実績のある人が融資を申し込めば、地方銀行は喜んで資金を出してくれるだろう。

といったこともあいまって、地方のゲーム会社にとって優秀な人材は喉から手が出るほど欲しいはずだ。だから今回の九州大学との提携もそういう意味合いの上にあるに違いない。というわけで、こういった試みは要注目だ。

投稿者 osa : 2005年05月05日 22:06

コメント