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2005年04月03日

格差社会

今週はいろいろあって疲れ気味だ。

なので休日、ぼーっとテレビをみてたらNHKで日本の、これからという新番組がはじまったようだ。あるテーマをきめて、それについてあれこれ討論するものらしい。いかにもNHKな番組だが、なかなか問題を掘り下げていておもしろい。

第一回目のテーマは「格差社会」で、フリーターとか成果主義とかをとりあげていた。スタジオにたくさん人がいて、おもいおもいにしゃべるうえに、謎のネットアンケートなどもあるので、論点がよくわからんかった。アンケートが正確だとしたら、いまの日本人には「いま日本では格差が広がっている」「でもまあしょうがない」的な空気があるようだ。

所得格差が発生している一例として、企業での成果主義の導入が取り上げられていた。しかし、これを導入したものの見直しを迫られてるところがおおいとのことで、その一例としてナムコが取り上げられていた。なんでもナムコでは、成果主義を取り入れた結果、ヒット作に関わっていたスタッフには1000万円のボーナスが配られたりしてたらしい。その結果、スタッフは、ヒット作の次回作への配属を希望するようになり、新規作品がうまれにくくなっていったそうだ。なんだかありそうな話しだ。

これには問題がいくつかある。新製品がでにくくなるというのもそうだけど、製品開発に関わらないほかの社員に関する処遇も問題だ。つまり、製造や管理をおこなってる裏方なひとたちは、その重要さのわりには注目がいきにくい。会社全体で見たとき、実はこうした部門が製品にはたす役割はとても大きい。が、こういった制度では報われない。このことにかぎらず、けして少数の人の手柄だけで製品は完成しないのだ。

もしも「そんなことをいっていては独創的な内容の製品はできない」というのなら、どっかの会社みたいに開発部隊はすべて契約社員とかにする必要があるだろう。この会社が独創的な製品を出してるかどうかはしらないけど。。ちなみに、ボクはゲーム業界特殊論を唱えるつもりはない。

製品開発は短期でおこなえないものもある。なのに、それより短い期間で評価するような制度だと、うまく機能するのかどうかとはよくいわれる問題だ。ちかごろ富士通の本とか読んだせいか、いきおいだけの成果主義には疑問だ。

ボク自身は、成果主義そのものには反対ではないけど、その運営は限りなく難しそうだなあとおもう。もしボクが担当者になったら、隣同士に座ってる人の賃金格差が、ランダムに半年で1000円くらい入れ替わる仕組みにするなあ。たいていの人は、これくらいの差であっても相当な嫉妬や優越感をかき立てられるし、なんだかおいつきそうなくらいの差の方がライバル心をかき立てられるのだ。たぶん。。

ところで、ボクが働いてる会社は労働組合等がないので、きわめてスムーズに(?)賃金制度などが決まっていくみたいだが、そのあたりはどうなんだろう。。とはいえ、いまどきの労働組合は、どこも経営側となかよしらしいので、あってもなくても一緒かもしれないけど。。

投稿者 osa : 2005年04月03日 00:41

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